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情熱のテルラーノ

金曜日担当、イル・ソッフィオーネの三吉です。

昨日、イタリアはトレンティーノ・アルトアディジェ州(アルプス山脈の麓、オーストリアに隣接する州)から優良な白ワインを造り続けている
「カンティーナ・テルラーノ」の醸造家クラウスさんが来日し、
その足で真夜中にも関わらず、ソムリエ向けの試飲セミナーをして頂きました。

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スゴく内容の詰まった試飲セミナーだったのですが、要所だけ説明します。

ワインは元々は農作物「ブドウ」から出来ているわけですから、
その土地の環境・気候に品質が非常に左右されやすい飲み物なのです。

テルラーノが育てているブドウ畑は、アルプス山脈からの冷涼な気候と
アドリア海から来る温暖な気候が入り交じる特別な環境です。
アルプス山脈の麓と言われると凄く寒そうに感じますが、
アドリア海の気候も影響する場所なので、夏にはイタリア中でも最高気温を記録することも
しばしばあるそうです。
もちろん冬は極寒。。

そして斜面にブドウが植えられており、土壌も水はけが良いので、余計な水分が畑には
溜まらずに下へ下へと行きます。なのでブドウには余計な水分を与えません。

「そんな暑かったり寒かったり、水分が少ない過酷な環境で良いブドウなんてできるの?」
とも思うのですが
実はワインのブドウは過酷(スパルタ)に育てられた方が、自ら強くなろうと
するので高品質なワインになります。
クラウスさんはこの過酷な環境がワイン造りにおいてラッキーだとおっしゃっていました。
逆に水も栄養たっぷりな環境で甘やかされて育てられたブドウは、
香りや味わい全てにおいて深みに欠けてしまいます。

この様な土地で育てられたブドウから造られる白ワインの1番の特徴は、
長熟に耐えれる白ワインに仕上がるという事だそうです。

主に、フレッシュでごくごく飲める白ワインは早飲みタイプで
ストレート(単調)な味わいになりがちですが、
長熟タイプの白ワインは、とにかく様々な香り、味わいが楽しめるということです。

テルラーノの白ワインは全て、ブドウそのものを味わえるワインであり
香り味わいにおいて、ブドウの強い強いエネルギーを感じます。
味わいながら、「あ!こんな香りがしてきた!」とか「こういう香りが隠れている!」など
様々な香りを見つける事の出来る、浪漫チックなワインです。

最後に長熟タイプの白ワインを飲む時はグラスにも十分配慮してほしいと
説明していました。ブルゴーニュ型で飲み口が薄いグラスが最大限に
テルラーノの白ワインを楽しんで頂けると。


そんなこんなで、クラウスさんも何十時間という間寝てないにも関わらず
眠気を感じさせない集中力でセミナーをしていただき終わったのが深夜1時30分!

「こんな時間まで!イタリアじゃありえない(笑)」
と、時刻を証拠として時計を入れた集合写真を撮りました。
イタリアへ帰って友人に見せるそうです(笑)

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終わった瞬間に眠気が来たのか「エスプレッソを俺の腕に注射してくれ〜」と言ってました。
イタリアンジョークもキレキレなお茶目なクラウスさんでした。
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by amiciviniitaliani | 2012-06-22 20:25 | ワインの造り手。
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AVIによるイタリアワインの啓蒙と普及の為のブログ


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