アヴィノフェスタ旅企画!~河井麻子さんがお届けするアブルッツォ州編②~
Q5 アブルッツォの郷土料理を教えてください。
またそれを食べる事のできるレストランのおすすめもあれば、教えてください。
なんといっても、仔羊肉の串焼き『Arrosticini(アッロスティチーニ)』です!串に仔羊肉を刺して、炭火で焼くシンプルな料理なんですが、目の前で炭火焼きにした仔羊の串焼きを食べて頂きたいです。友人たちとワインを酌み交わしながら食べるアッロスティチーニは、ほんと美味しいです。あとは、パスタのキタッラです。chitarra(キタッラ)はイタリア語でギターのこと。19世紀の中ごろにアブルッツォ州のラクイラが起源といわれるそうです。木箱にギターのような弦が張られ、その上に伸ばしたパスタ生地を押し当てて、パスタを麺上に切って作る。そのため麺の断面が正方形をしているのが特徴。友人の家にお邪魔した時にも食べたのですが、ソースはここでも仔羊です。
レストランは、アッロスティチーニを食べるならカンポインペラトーレ高原にある『Ristoro Mucciante リストランテ ムッチャンテ』がおすすめです。高原の向こう側には、アペニン山脈でも最も高い山塊グランサッソが美しく見える壮大な場所に位置します。アブルッツォの伝統料理キタッラなどを食べるなら、ペスカーラから50km程内陸に入ったマイエッラ山麓の街、グァルディアグレーレにある『Villa Maiella ヴィッラ マイエッラ』です。そして、この街に存在するユニークなネーミングがついたお菓子『Sise delle monache(修道女のおっぱい)』別名『Tore Monti(三つの山)』は、シュークリームの様なお菓子で、中にカスタードクリームがたっぷり入っていて、粉砂糖がかかった伝統的なお菓子も是非楽しんでください。
Q6 ワインのイベントなので、もちろんおすすめワインを教えてください。
やはり、『モンテプルチアーノ・ダブルッツォ』ですね。友人達と楽しんだ思い出のワインでもあり、親しみのある味わいは、飲みやすく、楽しいワインです。そんな、モンテプルチアーノ・ダブルッツォにも色々あり、忘れてはならない偉大な生産者としては、ヴェレンティーニ、エミディオ・ペペ。(※1)そして、アヴィノフェスタにも出品される、フォッソ・コルノ(※2)は、モンテプルチアーノの上質な味わいとして発見がありました。私にとってワイナリーも訪問した思い出もあるカンティーナ・トッロ(※3)日本のアブルッツォワインを盛り上げてくれていると感じるのは、ファルネーゼ。そして、私の勤め先のワインショップで人気のザッカニーニもおすすめです。もちろん、ペコリーノ種や、パッセリーナ種から造られる白ワインも親しみやすくておすすめです。名前も可愛いですし(笑
※1モンテプルチアーノ・ダブルッツォの王者と称される造り手。
※2会場内Eブースで楽しむ事ができます ※3会場内Rブースで楽しむ事ができます
Q7 河井さんはアブルッツォに行くとどんなふうに過ごしますか?
とにかく、自然に触れて、大好きな人に触れて、飲んで、食べて、笑って大好きな場所を感じて過ごします。
Q8 アヴィノフェスタへ参加する方々一言お願いします。
アヴィノフェスタで楽しめるアブルッツォのワインは、モンテプルチアーノが主となると思います。近隣にもモンテプルチアーノから造られる赤ワインがあると思うのですが、愛情深いアブルッツォの人達が大自然の中で造ったワインは、きっと、親しみやすいワイン達だと思います!会場で、複数の地域のモンテプルチアーノを、そして、愛情深い人達によって造られたワインを体感して頂ければ嬉しいです。
<プロフィール>
河井麻子(かわい あさこ)
6才~10才までミラノで過ごし、語学勉強の為、数回渡伊を繰り返す。その後、アカデミーデュヴァンの勤務でワインの面白さに開眼し、ワイン・エキスパートを取得(その後アドバイザー現ソムリエを再取得)。様々なご縁から得たワインの経験を活かし、現在、タカムラ ワイン ショップで日々ワインに囲まれる仕事場で活躍中!
<アブルッツォ州までのアクセス>
ローマ➡キエーティプルマン(高速バス)で2~3時間
ボローニャ➡ペスカーラ電車(trenitalia)
関西空港からドバイ経由ローマ、ボローニャへが便利
エミレーツ航空で快適な空の旅をお過ごしください
インタビュアー 石垣亜也子