トスカーナ州<ボルゲリで出会った甘いリゾット>
今週AVIブログを担当している三吉です。
今回で3回目です。
では前回予告したようにトスカーナ州ボルゲリでのお話を。
今回訪れたワイナリー「トゥリンガリ」はアグリトゥリズモも併設しているワイナリーだったので
お昼ご飯を兼ねてワインテイスティングをするというものでした。

料理を担当してくれたのが、彼女

20年間このワイナリーのアグロノモ(葡萄を育てる専門家)でもあり料理長でもあります。
実は彼女は1度だけスーパーカー「フェラーリ」のイベントで
料理担当として鈴鹿へ来た事があるのです。
「私は日本へ行った事があるから、日本人がナマモノが好きだっていうのは知ってるわ~」
と、とてもチャーミングな感じで言ってくれたので期待は高まります。
そして一皿目は、

生玉ねぎと生レモンが乗ったブルスケッタです。(食べさしの写真ですみません!!)
ホンマに生やん。。と思いながら食べたのですが、
ビネガーも効いていて生玉ねぎの甘さもあり甘酸っぱく、とてもおいしく完食しました。
そうすると、彼女が「あら~、やっぱり美味しかった?はい、おかわり!」と
もう一皿同じ量(けっこうイッパイの量)を持ってきたのにはビックリしました。
ちょっと戸惑っていると「残ってるじゃない。。本当は美味しくなかったの?」
と悲しげな顔したので、食べないと泣かしてしまうと思い必死で食べました。。
頑張って食べてると彼女が次の料理を持ってきてくれました。
「次もナマモノよ~。肉よ!肉!」とテーブルに出されたのが

・・・生肉やけど、またパンある~。パンはもう無理です。
これはお許しをもらい、上の牛肉のカルパッチョだけ頂きましたが
さすが料理長、生ニンニクとオリーヴオイルと塩の加減された味付けは最高でした!
そして最後に「日本じゃメロンが高いでしょ~?値段見てビックリしちゃったわ!
ボルゲリはメロンがよく採れるのよ。しかも畑からだからタダよ!」と作ってくれた料理が

このメロンリゾット!
見えにくいですが、夕張メロンの様なカットが入っているのがわかるでしょうか?
出された瞬間から質問の嵐。
「これはメロンですね?」「そうよ」
「リゾットにメロンは合うの?」「ええ、美味しいわ」
「みんなよく食べるの?」「ボルゲリの人はね」
「本当に?」「本当よ」
「ジャンさん(僕のボス)食べたことある?」「ハジメテデス」
そういえばジャンさんはローマ人でした。
怖いもの見たさもあり料理長の彼女を信じて食べてみました。
食べてみると、控え目の甘さと少しチーズの風味のするクリーム系のリゾット。
例えようのない味ですが、サツマイモのニョッキにも近いような気もします。
とにかく、以外にイケる味で鍋いっぱいありましたが、完食しました。
材料は、甘いメロンとパルミジャーノと生クリームと黒コショウとシンプルなものです。
本当に美味しかったのでメロン好きの方は試してみてはいかがでしょうか?
と今日はチョット変わった地方料理をお届けしました。
次回は「マルケ州イエージ<アヒル王国のヴェルディッキオワイン>」の予定です。
Buona Giornata!!